知的財産権講座第290回:コンサルティング契約を結ぶ時の注意点

コンサルティング契約を結ぶ時の注意点

あなたが、他の会社とコンサルティング契約
を結ぶとします。

どのような点に特に注意したらよいでしょうか

私は、知財部門で、知的財産権ライセンス契約書
や秘密保持契約書など、いろいろな契約書
の作成やチェックの仕事していました。

その中からの事例です。

例えば、
私が、A社とコンサルティング契約を
結ぶとします。

コンサルティング契約書を作成します。

その際に、特に注意すべき点は、
私が作成した調査報告書についての
著作権などの知的財産権が、
どちらのものになるか

はっきりと決めておくことです。

例えば、
「私が、A社からコンサルティング料を
受け取った時に、
私は、A社に無料で著作権などの知的財産権
を譲り渡す。」

また、
「私は、A社に譲り渡した調査報告書
については、A社が無断で公表したり、
私の名前を表示しなくても、
文句を言わない。」

著作権法でいうと、
これは、「私は著作者人格権を行使しません」
ということです。

A社は、コンサルティングにより受け取った
報告書を公表する時、いちいち私の許可を
求めなければならないというのも手間ですから。

というように決めておく場合が
多いです。

これらの点を明確にしておかないと、
後で、もめることがあるので
注意が必要です。

知財戦略=知的財産によって競争力を確保、会社を伸ばすための戦略
をお伝えします。

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