私の知的財産業務への道(1)
研究開発技術者から、知的財産権業務へ。
体験および現在も含めて紹介していきます。
知的財産権の出会い、そして今へ。
大学で化学を学んだ私ですが、メーカーで
技術職として仕事を始めました。
新入社員、そして30前後までは、
職人の徒弟制度の弟子のごとく
有無を言わさず仕事させられました。
深夜まで、終電が無くなりまで、
時には徹夜もしました。
しかし技術系なので、実験だけでなく特許を
出願しなさい。
今年の半期で、何件、特許を提案してください。
ノルマが与えられました。
とにかく、その頃は、特許出願の件数を多く
ということでした。
他の大手メーカーも、特許出願件数を
競い合うという時代でした。
特許の内容の重要さは、二の次という
感じでした。
「下手な鉄砲も、数打てば当たる 」
とにかく特許出願の件数を多く出しなさい。
特許出願といっても、私は当時は初めて
ですので、先輩と一緒に、みようみまねで
共同で特許明細書を作成しました。
他社の似たような特許も、参考にしました。
よい教材でした。
特許明細書の作成という、社内の
知財部の技術者向けの講座も
受講しました。
とにかく習うより、慣れろでした。
そのうちに特許明細書作成は、個人で
できる業務で、コツコツとやる自分に
向いているなあと感じ始めました。
そして、特許提案最多件数、優秀特許提案賞など
の社内表彰を受けるまでになりました。
私は、すっかり特許出願で有名に
なってしまいました。
ところが、次回へ続く・・・