知的財産権講座第182回:知らないと後でもめる著作権のポイント
知らないと後でもめる著作権のポイント
他人の制作したイラストを、Tシャツ(商品)に
使いたいという場合
著作権を持っている権利者から作品(著作物)の
利用の許諾を得る場合には、お互いに
著作物利用許諾契約書を作成します。
契約書を作成のポイントは、2つあります。
・相手方が確かにその作品の権利者である
ことを確認する。
作品の制作者が、必ずしも、その作品の権利者である
とは限りません。
作品(著作物)の著作権が、他人に譲渡されて
いる場合があるからです。
・作品(著作物)の利用方法を具体的に
取り決めておく。
単に、利用許諾をしたというあいまいな
ものではいけません。
イラストを、Tシャツ(商品)に、どのように
使用するのかという具体例を契約書の中
に盛り込んでおく必要があります。
後で、利用範囲や利用許諾を受ける人が、
イラストを独占的に利用できるかなど利用権限
でもめないようにするためです。
なお契約書の作成で、迷ったら著作権を専門とする
行政書士などに相談することが必要です。