知的財産権講座第183回:利益が出てから商標登録をしましょう!
利益が出てから商標登録をしましょう!
よく質問をいただくのは、
「いつ商標登録をすればよいのか」
小売業の方が、自分の商品のブランドを
保護するために商標登録をする場合、
いつ登録をすればよいのでしょう。
一番よいのは、商品のブランドを発売する前に
商標出願をすることです。
もし他人に自分の商品のブランドと同じか類似した
商標登録を取られてしまうと、商標権侵害の
恐れがあり、ビジネスを続けることができなくなる
可能性があるからです。
しかし、商標出願自体は自分でもできますが、
商標登録をるためには、専門的な知識や
手続きが必要なため、弁理士などの専門家に
商標出願を依頼する方がよいです。
その費用は、数十万円かかってしまいます。
中小企業者にとって、大きな費用です。
そこで、ビジネスが立ち上がり、その商品で、
ある程度の利益が生まれてきた時点で、
商標出願をするという手がよいと思います。
ただし、ここで注意すべきは、自分の商標と
同一か類似の他人の商標登録があるかを、
調査することです。
自分の商標と同一か類似の他人の商標登録が
あると、自分の商標が使えなくる恐れがあるからです。
ただし、
自分の商標が、需要者に広く知られている場合には、
使用が認められる場合があります。
いずれにしても、
自分のビジネスの状況を見極めて、いつ商標登録
をするかを判断する必要があります。