知的財産権講座第161回:知っておくと役立つ特許の話
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特許権を侵害された場合の対応は
どうすればよいのか
特許権を無断で侵害された場合、特許権者の
取れる対応
特許権を侵害されたことにより、特許権者は、
本来であれば、あげられた利益を失ったと
考えることができます。
特許権者は、損害をこうむったわけです。
従って、損害賠償を請求することができます。
特許の侵害訴訟で、何十億円の損害賠償とか
争いのあるところです。
損害賠償額がいくらになるのか
これを定めるにあたり、特許権の保護を厚く
する規定が設けられています。
特許法で、損害賠償額の最低ラインを規定
しています。
最低でライセンス料相当額です(特許法102条)。
特許権者が、侵害者の利益額を証明できれば、
その額の損害賠償請求できます。
特許法では、民法の損害賠償に比べて(民709条)、
請求者(特許権者)側の保護を厚くする規定です。
損害賠償の請求をする場合、相手側の故意または過失
を、請求人が立証する必要があります。
特許法では、侵害者に過失があったと推定されます
(特許法103条)。
侵害者は、自分に過失がなかったことを立証する
必要があります。
考えてみてください
これは、非常に難しいことです。
すなわち、特許権者側の保護を厚くしているのです。