知的財産権講座第160回:知っておくと役立つ特許の話
特許権を侵害された場合の対応は
どうすればよいのか
特許権を無断で侵害された場合、特許権者の
取れる対応?
まずは、侵害行為を止めさせたいですね
これが、有効です。
侵害のおそれがある者に対して、その侵害の停止
または予防を請求できます。
「差止請求」です(特許法100条)。
実際に侵害行為が行われたかではなく、
侵害のおそれが強い場合に差止請求できます。
例えば、インクジェトプリンタ用のインク
の特許を侵害している場合、
インクの販売、製品の出荷を止めることが
できます。
また、インクの製造装置の廃棄も求めることが
できます。
侵害行為を止めさせる強力な権利です。
逆に言えば、侵害者にとっては大打撃です。
事業が傾くかもしれません。
次回は、特許権の侵害にもとづく損害賠償請求
について紹介します。