株式会社と合同会社の違い?会社を作るならどちらがいいか?
会社設立の相談
株式会社と合同会社の違い?会社を作るならどちらがいいか?という相談を受けました。
これについて回答します。
株式会社と合同会社の違い
合同会社とは、2000年に施行された会社法で認められた新しい会社組織です。
この合同会社は、もともとはアメリカで認められているLLC(Limited Liability Company)という会社形態を基にして新しく導入されたものです。
細かい点では、アメリカのLLCとは異なります。
しかし、こうした経緯から日本版LLCなどと呼ばれることがあります。
株式会社は、株主と会社の経営者が分かれています。
これからが大前提です。
会社の所有者は、株主です。
会社の経営は、株主総会で選ばれた取締役が行います。
ある程度、大きな組織が株式会社として想定されています。
したがって、様々な規則や制限などが設けられています。
柔軟に事業活動をしたいという場合は、株式会社という組織形態は活動しにくいものです。
合同会社は、会社の所有者と会社の経営が分かれていません。
合同会社は、柔軟に活動する組織として想定されています。
そこで、株式会社ほど規則や制限は定められて居ません。
株式会社と合同会社のどちらを選択するか?
合同会社は、株式会社と比べて、設立にかかるコストが安いこと、意志決定方法や利益の配分が出資比率によらず自由に決められるメリットがあります。
しかし、まだ社会的には浸透しているとはいえません。
このメリットとデメリットを踏まえて、合同会社にするか株式会社にするかを判断されるとよいです。
将来的に大規模な会社にする予定がないことが明確な場合は、株式会社より合同会社の方がよいでしょう。