知的財産権講座第172回:中国での商標権の売買

中国での商標権の売買

商標登録を自分で行いましたが、
商標の管理や活用について教えてください
との御相談をメールでいただきました。

せっかく苦労して時間とお金を登録した商標です。
権利を守るためにしっかり管理しましょう。

中国では日本の地方の地名や、有名人の名前、
ブランド名などが中国において無断で
商標出願が相次ぐ理由は

台湾で「さぬき」商標登録無効 にも
という事件もありました。

その登録商標を、高く売りたい
その登録商標で一儲けしてやろう
ということだと思います。

どうして中国人は様々な商標を勝手に出願するのか
それは、中国では商標権の売買が大きな
マーケットとなっているからです。

商標を売買するためのウェブサイトも
多数存在しており、日本の商標が
売買の対象となっていることも考えられます。

例えば、中国で、
うどんという商品に、登録商標「さぬき」が
あれば、日本の企業が中国で「さぬき」という
商標を使って、うどんの商売ができなくなります。

この場合に、中国で商売をする方法は

ひとつは登録商標「さぬき」を無効にする
無効の訴えを起こす。

登録商標「さぬき」を、商標権者から買う。

登録商標「さぬき」を、商標権者から
ライセンスを受ける。

やむなく名前を変更する。

あなたは、足元を見られて
高い値段で商標権を購入させられたり
することになるかもしれません。

商標権を持っている人は、
儲けられることになります。

中国でも商標を先に出願したものに権利が
あるので、思い付いたら出来るだけ早めに
商標出願をした方が良いに越したことは
ありません。

 

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