知的財産権講座第67回:私の発明の明細書を公開
私の発明の明細書を公開
発明をした場合、特許を受けるために
特許庁に特許出願の書類を提出しなければ
なりません。
特許出願をする場合の書類は、以下です。
願書に明細書、特許請求の範囲、必要な図面、
およぶ要約
例えば、インクジェットプリンター用の
新しいインクを発明しました。
その明細書の書き方を、具体的に紹介します。
明細書には、このインクの発明は、こんなに従来より
優れたものだと書いてアピールする必要があります。
新しいインクの発明の特許出願書類を
作成してみました。
イメージを、つかんでください
「発明の名称」:プリンタ用インク
「発明が解決しようとする課題」
従来の、インクは、耐候性に問題があり、
長期間、プリント物を放置すると、
画質が劣化するという問題があった。
本発明は、耐候性に優れたインクを
提供することにある。
「課題を解決するための手段」
本発明は、A材料と新規な化学構造のB材料を、
特定の配合比率で、混合することを特徴とする
インクにより、耐候性を改良するものである。
「特許請求の範囲」
請求項1:
A材料を20%、新規な化学構造のB材料を
80%の配合することを特徴とするプリンタ用
のインク
請求項2:
請求項1におけるインクにおいて、60℃~80℃、
2時間、熱処理することを特徴とする
インクの製造方法
請求項3:
請求項2におけるインク製造方法
において、新規な構造であることを特徴と
するインクの製造装置
「発明の効果」
本発明のインクを用いることにより、
長期間、プリント物を放置しても画質が劣化しない
という効果を有する。
「実施例」
A材料を20%、新規な化学構造のB材料を
80%を混合する。
次に、この混合物を、60℃~80℃、
2時間、新規な構造の装置で、
熱処理し、インクを作成する。
このインクを用いて、プリンタで印刷した
プリント物の、キセノンランプ照射試験
を行った。
従来のインクに比べて、画質の劣化は
見られなかった。
これからは、この発明を元に、特許法に
ついて説明していきます。