知的財産権講座第66回:特許を受けるために必要な書類

特許を受けるために必要な書類
発明をした場合、特許を受けるために
特許庁に特許出願の書類を提出しなければ
なりません。
特許出願をする場合の書類は、以下です。
願書に明細書、特許請求の範囲、必要な図面、
および要約
重要な、明細書、特許請求の範囲について、
説明します。
①明細書
新しい発明を公開する代わりに、発明者に
特許権を付与します。
これにより産業の発達が図れるわけです。
明細書は、発明の内容を
「その分野の通常の知識を有する者
(当業者)」が実施できるように
書かなければなりません。
例えば、インクジェットプリンター用の
新しいインクを発明しました。
明細書を読んで、そのインクを作成できるように
書かなければなりません。
また、明細書には、このインクの発明は
こんなに従来より優れたものだと
書いてアピールする必要があります。
初学者は、特許出願書類の特許明細書が、
どんなものか
確認しておかれるとよいでしょう
ネットで、キーワードとして
「技術用語と特許明細書と会社名」
を入れて検索すると、
特許明細書が見られます。
②特許請求の範囲
特許請求の範囲には、自分が取りたい発明
を書きます。
特許請求の範囲に基づいて、特許権の
権利の範囲が決まります。
重要です。
明細書に書いたことは、権利範囲には
入りません。
では、なぜ明細書に発明の内容を書く
必要があるのか
将来、明細書に書いた内容を補正として、
特許請求の範囲に加えられる場合が
あります。
また、明細書に書いた内容は、
世間に公開され、後から同じ発明を
他人が発明しても、公知ですから
特許を取得できません。
他人が、自分の発明と同じ発明の特許
取得を未然に防げる効果もあります。