遺言書作成の流れ8(遺言書のサンプル)
遺言書サンプル
遺言書の作成方法について説明してきましたが、実際の自筆証書遺言書のサンプルを以下に示します。
遺言書
第1条 遺言者○○○○は、遺言者の所有する下記の不動産を、妻●●●●
(昭和●●年●月●日生)に相続させる。
記
(1)所在 神奈川県大和市△△ ○丁目
地番 11番11
地目 宅地
地積 200.12平方メートル
(2)所在 神奈川県大和市△△ ○丁目11番地11
家屋番号 11番の11
種類 居宅
構造 木造瓦葺弐階建
床面積
壱階 50.32平方メートル
弐階 40.56平方メートル
第2条 遺言者は、ゆうちょ銀行に対する遺言者名義の下記貯金債権を
長女△△△△(昭和△△年△月△日生)に相続させる。
記
(1)通常郵便貯金
記号 12345 番号 11223344
(2)定額郵便貯金
記号 12356 番号 11122233
第3条 遺言者は、前2条記載の財産を除く遺言者の有する不動産、預貯金、現金
その他一切の財産を、次女□□□□(昭和□□年□月□日生)に相続させる。
第4条 遺言執行者として〇〇〇〇を指定する。
第5条 付言事項
私は温かい家族に囲まれて今まで生きてこられたことがとても幸せだったと思っています。
この遺言書はこれからの家族のことを考えて私なりに残しました。
これからも家族仲良く暮らしていって欲しいと願っています。
今までありがとうございました。
平成○○年○月○○日
神奈川県大和市△△ □丁目□番□号
遺言者 ○○○○ 印
この遺言書の中で、注意すべき点
・遺言者の所有する下記の不動産を、妻●●●● (昭和●●年●月●日生)に「相続させる。」
「相続させる。」という書き方にします。
なお、配偶者(妻)や子供など相続人以外に財産を贈る場合は、「遺贈させる」という書き方にします。
・不動産については、登記簿謄本(全部事項証明書)通りの住所地番を書きます。
・全ての財産の配分を書きます。
例えば前2条記載の財産を除く遺言者の有する不動産、預貯金、現金
「その他一切の財産」を、次女□□□□(昭和□□年□月□日生)に相続させる。
・遺言執行者を指定しておきます。
遺言は確実に執行されることが重要です。
できれば行政書士など専門家を遺言執行者に指定しておくと安心です。
・「付言事項」を書くことは、法的には必要ではありません。
遺言者として残された家族などへの感謝の気持ちを書き残してくと、円満な相続のためによいと思います。
・遺言者の印は、実印のほうがよいです。
また、自筆証書遺言の場合は、印鑑証明書を遺言書とともに封印するとよいです。