私の知的財産業務への道(2)
「私の知的財産業務への道(1)」の
続きです。
私は、特許提案最多件数、
優秀特許提案賞などの表彰
を受けるまでになりました。
しんさんは、すっかり特許で有名に
なってしまいました。
しかし、特許出願は、あくまで
本業ではありません。
特許で有名になってからといって
必ずしも、評価が高くなるわけ
では、ありませんでした。
特許関連の仕事は、自分に合っている
開発の仕事はやめて、知財の仕事を
やりたいと思い始めました。
そこで、知財の仕事をやりたいと希望
を出しました。
その結果、開発の中の知財との
橋渡しをする部署に異動になりました。
開発のための、戦略を考えるための
特許調査、他社の特許出願動向の調査
が仕事でした。
発明者が、発明を認識していなかったり、
発明を提案する方法がわからなかったりすると、
発明が埋もれてしまうことがあります。
まさに「発明を発掘」します。
次に、発明者に、発明のアイデアを書いた
「発明提案書」を作成してもらいます。
これはメモでもよいで
それから発明者と知財担者で検討会を行います。
検討会では、発明内容の明確化や、さらに発明を
応用できないか、もっと関連したアイデアは
あるのか、などを検討します。
ここでは、「発明提案書」を元に、
・解決しようとする課題
・解決手段
・発明の効果
これらが新しいものかどうかを判断します。
当たりで、簡易な「ちょこっと特許調査」
も行います。
そのものズバリの先行特許や、類似する
先行特許があるかなどを調査します。
これで、特許出願するか価値があるかを
判断します。
これらの手順は、一般の人にも
当てはまることかもしれません。
発明やアイデアを、思い付いたら
簡易な「ちょこっと特許調査」を
してみる、あるいは外部の専門家に
依頼してみることが重要です。
私は、ビジネスとして知財部の仕事を
請け負う「あなたの知財部」を、
目指しています。