知的財産権講座第237回:特許調査の目的
特許調査の目的
特許調査は、何のためにするのでしょうか
技術系、特許関連の仕事をされている方は、
御存知かと思います。
それは、「すでに、ある技術だったら特許権利化
できないから、それを調べるため」
ですよね
もちろん、正解です。
でも、それだけじゃないです。
これが記述式の出題でしたら、部分点を
与え、100点満点で20点というところ。
以下の②~⑤もあります。
①出願予定の発明が、特許になるかどうか
予測できる。
②自社の事業に影響するかもしれない
他社特許を把握できる。
③自社の事業に関係する技術動向を
把握できる。
④競合他社の企業動向を把握できる。
⑤自分が欲しい技術を見つけることが
できる。
知的財産経営では、知財を経営に生かす。
そのカギは、特許調査です。
特許調査から得られた情報を、経営に、
どう活かしていくか、常に考えていくことです。
その意味で、特許調査を行うことは重要かつ
必要です。
私は、メーカーで、20数年、開発、知的財産部門、
商品企画部門などを経験してきました。
振り返れば、まさに知財を経営に生かす
を実践してきたのでした。