知的財産権講座第253回:特許権を取得するためには?

特許権を取得するためには?
知的財産権を取得する仕事を、
ご紹介したいと思います。
発明、意匠、商標などは、専門的ですので、
一般の方々には、イメージが湧きにくい、
馴染みが薄いものだと思います。
具体例として、液晶TVで簡単に説明します。
知財部として、
液晶TVの発明をしたので、特許出願をしたい
このような相談を開発部門から受けました。
メーカーの知的財産部門は、
開発部門から、発明のアイデアの説明を
受けます。
「発明の発掘」の打ち合わせです。
開発部門で、このような発明をしたが、
どのように特許出願したらよいか
方針を検討する会議です。
知財部門は、特許庁とのやり取りが仕事
かと思われがちです。
しかし社内のクライアントである開発部門との
打ち合わせが多いです。
知財部門は、技術分野(機械、電気、ソフトウエア、材料など)
ごとに、担当が決まっています。
最近は、一つの技術分野では対応できず、
技術と技術の境界領域が多く、いろいろな技術分野
の担当が開発との出席します。
会議では、開発部門は、発明の目的、解決手段、
発明の効果、先行特許出願があるか簡単な
特許調査結果などを、
まとめたシートを作成して持ってきます。
これを元に、その発明を特許出願すべきか
どうかを、判断します。
必要なら、特許調査部門に依頼して、
先行する特許があるかの詳細な調査を
行い、特許出願をするかどうかの
判断資料とします。