知的財産権講座第248回:中小企業にも特許戦略は必要
中小企業にも特許戦略は必要
小さな会社は、特許なんて関係ない
知らないということが普通です。
技術の高い企業、大企業が気にすべきもの、
自分達には、関係ない。
しかし自分の技術を守るために特許戦略は必要です。
また他社の特許を、
「あなたの会社の製品は、我が社の特許権
に抵触している」という警告状が届くという
ことがあるかもしれません。
これをレターと呼ぶことが多いです。
これを防ぐためには、考えることは
2つあります。
①特許取得できる技術は、権利化しておく。
②権利化しないまでも、対抗措置として
先使用権(特許法79条)の証拠固めを
しておく。
「先使用権」とは、
別の会社が、その技術を特許出願前から、
自社でも同じような開発をしていたと証拠固めをしておく。
それが認められれば、継続して事業ができるというものです。
そのための準備です。
公証人役場などで、確定日付を取得
することなどが有効です。
これは、行政書士の知財業務の一つ
と思います。
わかりやすくいうと、
自分の持っている特許権と同様な他人の実施
を止められます。
しかし、もともと使用していたものが、
実施できなくなるのは不公平ですよね
だから、特許権の侵害ではないとして
認めましょう
ということです。