知的財産権講座第229回:発明の進歩性

発明の進歩性
一般の人、社内でも知財をよく知らない方
から質問を受けました。
発明が特許されるためには、確かに
新規性は必要です。
特許調査してみたら、同じ特許出願は
無かった。
新しいアイデアだから大丈夫、
特許される。
待ってください
進歩性も備えていないと特許されませんよ
当業者(その分野の専門家)が、
簡単に思いつくようなアイデアは
進歩性がなく特許されません。
この辺のところは、よく検討しなければ
なりません。
実は、特許出願をした場合に、特許庁の
審査官からの拒絶理由で多いのは
進歩性が無いということです。
特許出願の際から、公知例をよく検討し
ておいて自分の発明の特徴を把握して
おく必要があります。
進歩性を見出せないなら、特許出願
を止めるという選択になります。