知的財産権講座第194回:コンピュータ・プログラムは著作権でも保護される
コンピュータ・プログラムは、著作権でも
保護されます。
著作権と特許権との違いは?
これを勘違いされる人がいます。
その1、保護する対象が違います。
特許権の保護対象は、「アイデア」
著作権の対象は、小説、絵画、美術、
コンピュータ・プログラム、映画など
著作権は、「表現」を保護します。
具体的には、コンピュータ・プログラムを
例に説明します。
あなたは、自動車のエンジンを制御する
コンピュータ・プログラムを開発しました。
コンピュータ・プログラムは、従来にはない技術的に
新しいアイデアに基づくものです。
「アイデア」としては、特許権として保護します。
一方、コンピュータ・プログラムは、コンピュータ言語
で「表現」されたものです。
そこで、コンピュータ・プログラムの「表現」は、
著作権としても保護されます。
ただし、自動車のエンジンを制御方法自体は、
著作権では保護されません。
コンピュータ・プログラムは、著作権で
保護されます。
ここが重要です。