知的財産権講座第98回:著作権の権利処理・調査

著作権の権利処理・調査
安心してアニメのキャラクタを、うちの
会社の広告に使いたい
このコンテンツを利用したいが、
著作者や著作権者の権利を侵害
する心配はないだろうか?
安心してコンテンツを使えるのか
こういったことが問題となります。
この問題を解決するためには、
「著作権の権利処理」が必要です。
「著作権の権利処理」とは、
問題の著作物について、著作物調査
をして、権利者の許諾が必要か否か
判断し、必要なら権利者などから
許諾をもらうという作業です。
まずは、著作物調査を行います。
・そもそも著作物なのか?
・著作権法で保護される著作物か?
・著作権は存続しているか?
・権利者は誰か?
著作権の管理者がいる場合、内容が
明確な場合は、比較的簡単です。
そうでない場合は、著作権調査は
手間のかかる作業となります。
この業務を、うちの会社の場合は、
法務部門が担当しています。
しかし著作権だけでなく、商標権、
意匠権あるいは特許権なども関係
する場合もあるので、知的財産部門
も関わる場合があります。
個人の方や中小企業の方の場合、これらの
業務を全て自分でこなすことは負担が
大きいです。
そこで著作権の権利処理のアウトソーシング
先、相談先として行政書士や弁護士
などがあるというわけです。