知的財産権講座第232回:著作権法がなければどうなるか?
著作権法がなければどうなるか?
著作権法の、これだけは知っておいた方が
よいポイントを紹介していきます。
私なりの解釈もありますので、その点は
お知り置きください。
著作権法の目的は、第1条
「著作権を保護することで、文化の発展を図る」
この場合、著作権法がなければどうなるか
を考えました。
あなたはデザイナーです。
売れるまでに、アルバイトをしながら
生計を立ててきました。
ようやく苦労してできたデザインで
●○賞を受けました。
ようやく、これデザイナーとして
やっていけかるかもと思いました。
ところが、大手企業が、あなたに無断で
デザインを使用して、商品化してしまいました。
著作権法がなければ、
あなたは、●○賞の名誉だけが欲しい
でしょうか
文化的価値は一部、保護されたといえる
かもしれません。
しかし、あなたは、無断で利用して
儲けている会社をみて、もう二度と
創作デザインなどしまいと思うに
違いありません。
これは、文化の発展を図るどころか
衰退を招きかねません。
文化の発展のためには、創作者が
安心して創作活動をできるように、
著作権法で保護してやらなければ
ならないのです。
著作権法の目的は、「文化の発展を図るため」
特許法、商標法などの目的は、
「産業の発展のために」
この違いが、ポイントです。
では、また。