知的財産権講座第224回:ビジネスモデル特許とは何か?
ビジネスモデル特許とは何か?
前職で私が書いたビジネスモデル特許を参考
に説明します。
特開2007-323297
発明の名称:RF共振タグを用いた商品管理装置
キヤノン株式会社
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
(72)【発明者】
【氏名】立花 信一
・・・・・
商品の生産、流通、販売の各工程における商品の
在庫量の管理、商品の識別などについてRFID(タグ)
を用いた管理システムが提案されています。
また、市場の流通径路に偽造品が侵入することを
防ぐためにRFID(タグ)を用いて管理するシステムが
提案されています。
この場合は、全ての商品にRFID(タグ)を付けます。
全ての商品にRFID(タグ)を付けるとなると、
課題は、コストとセキュリティです。
そこで、コストが低い新技術である共振タグを
用いることとしました。
しかし安かろう悪かろうではいけないので、
安全性の高い不正アクセス防止が可能
であるものとしました。
共振タグは、ICチップを用いたタグに比べて構造が
簡単で製造工程が容易。
安全性の高い不正アクセス防止が可能となる
共振タグを用いた商品管理装置を
提供するものである。
新技術をビジネスモデルに応用した特許です。
ビジネスモデル特許といっても、技術の組み合わせ
としないと強い特許とはなりません。
という一例です。