会社設立の流れ12(法人化)
個人事業主から法人化へのステップ
個人事業主として事業を行なうか、法人をつくるか個々の判断によります。
個人事業主から法人化することのメリットは、どのようなものでしょうか?
対外的信用が上がる
個人事業主から法人化することのメリットとして信用力が上がります。
社会的信用力というのは、事業をする上で大きなメリットです。
個人事業では、ここに仕事を依頼して大丈夫だろうか?
また、長期的に継続して仕事を任せられるだろうか?
といった不安を取引先が持つかもしれません。
個人事業主から法人化することで、対外的信用がつきますので、取引先の、このような不安を払拭することができます。
取引きの幅が拡大します。
大手企業やある規模以上の企業では、法人としか取引きをしないというところが多いです。
すなわち個人事業主から法人化することことで、取引きの幅が広がります。
特に大手企業と取引きしたい中小企業にとっては大きなメリットです。
責任範囲が限定される
個人事業主から法人化することで、経営者個人の責任範囲が限定されます。
個人事業の場合は、事業の契約を個人として締結します。
事業における債務は、個人が引き受けることになります。
しかし、もし債務を支払えなければ、個人の財産を処分する必要があります。
法人化すれば、債務を支払えなくても、個人の財産を処分する必要がありません。
積極的に投資をして取引きの拡大を図ることができます。
経営者のマインドが、より挑戦的なものになるかもしれません。
金融機関や投資家の信用力が上がる
法人化すると、法人の経営資産と経営者の個人資産を区別することになります。
法人の財産管理が整備されます。
法人として収支や損益が明確になります。
外部の人からみると、法人の経営実態を把握しやすくなります。
これにより金融機関や投資家からの融資や出資を受けやすくなるというメリットになります。
個人事業から始めて順調に収益を伸ばし、さらに事業を拡大したい。
この段階では、資金が必要になります。
金融機関や投資家からの融資や出資を受ける機会が増えることは、大きなメリットになります。
節税のメリット
個人事業主から法人化することで、個人事業を行っていたときより、節税できる仕組みが多いです。
節税メリットを受けやすくなります。
個人事業主から法人化することでの、節税については税理士に相談してみるとよいでしょう。